私は、今から20年ほど前、大学院生の頃にダイアログのアテンドを経験しました。
友人に誘われて、夏休みのお小遣い稼ぎといった軽い気持ちで始めたアテンドだったのですが、振り返ってみると、あの夏の経験が、私の人生を大きく変えてくれたのだということに気が付きます。
小学6年生で全盲になった私は、障害を持ったことで、自分は、周りのみんなよりも劣った存在になってしまったという思いを抱えていました。
ところが、暗闇が、そのコンプレックスから私を自由にしてくれました。アテンドとして、お客様やスタッフと一緒に1回1回のセッションを作っていくうちに、いつしか、「目の見えない私だからこそできることは必ずある」と思うようになりました。泣き虫のトナカイが、サンタクロースから「暗い夜道ではお前の鼻が役に立つのさ」と言われたみたいな(?)経験でした。
ダイアログは、時としてお客様の世界観を変化させますが、それと同時に、もしかしたらそれ以上に、アテンドとして働く私たちの価値観をもポジティブに転換する力があるのかもしれません。暗闇の中で、「そのままの自分に価値がある」と感じたあの日の経験は、心の奥の方で今も私を支え続けてくれています。
2月3日火曜日に、大胡田 誠さんによるオンライン講演会を開催します。
下記のリンク(Peatix)から、ぜひお申し込みください。
Peatix - 全盲の弁護士 大胡田誠さんが語る「経験を、社会の力に変えるということ ― 見えないからこそ生まれる視点を仕事に生かす ―」
